2015年冬......
彼、ジュニアは私たちの前に姿を見せました。
2016年3月25日、
足をひきづって歩いていました。
同年、3月28日、
去勢手術を頑張ってもらい、
しばらくは玄関のケージで養生してもらいました。
その後、庭でなんとか仲間と暮らしていました。
抗生剤の投与などはありましたが、ご飯も食べて、水も飲んで、甘えて...。
2019年2月26日〜
頻尿、血尿を確認。治療。
同年、5月30日、精密検査。
頻尿以外、特に大きな問題は無し。
しばらく様子を見ていましたが、
食事ができないことを確認。
2019年7月8日月曜日。
再度精密検査。
内科的な問題は無し。
消去法で歯科に課題が残りました。
即日、入院で、翌日、口内、歯科の処置。
数日、食べていないこと、よだれが出ていること、エイズキャリアであること。
それらをドクターが総合的に判断した、対処です。
生死に関わる承諾書を書き、私も覚悟を決めました。
ジュニアは推定ですが、10歳は超えているでしょう。
たとえ、若くても、
外暮らしで食べれないということは、
「死」が待っているだけです。
少なくとも、零下20度では数時間しか生きられません。
退院後、彼は我が家で暮らしてもらっています。
どちらも彼らしい表情ですが、昔の写真と比べられません。
彼が今、どのくらい過酷な戦いを続けているか、
過去の写真と比べるとその差に愕然とします。
きっと、私たち人間が彼にできることは限られているでしょう。
「天寿」
この言葉が私の心に重く居座っています。
この花々は彼のいる部屋からきっと見えないと思いますが、
一階の出窓からなら、見えます。
そこに移動できることが目標です。
人類が多様な生命と共存していく努力を怠れば、
人間もまた、その多様な生命の一つに過ぎないことを思い知らされるでしょう。
過去が現在を創っていることは誰もが理解できます。
しかし、現在が未来を創るということをどれほどの覚悟で考えているのかは疑問です。
存外、彼(pilika)は考えているのかもしれません。